SPECIAL EVENT
- DATE
- 2021/06/27 SUN
- TIME
- 16:30 – 18:30
- FEE
- 参加無料
【TALK】テリトーリオとローカリズムから考える新しいラグジュアリー
- DATE
- 2021/06/27 SUN
- TIME
- 16:30 – 18:30
- FEE
- 参加無料
「テリトーリオ」とは、英語の「テリトリー」に対応するイタリア語の地域を表す言葉です。ただし意味する範囲がさらに広く、「行政区分でもなければ、自然要素と人的要素をあわせたその地域らしさを生み出す文化的共同体でもなく、非市場的機能が社会に復活し市場と社会が調和した地域社会」(法政大学木村純子教授)で、これを舞台に豊かな日常生活が展開しています。
一方、排他的なイメージが強い「ラグジュアリー」という領域は、今、新しい考え方を取り入れつつあります。ローカルのアイデンティティを重視しながら新たな文化を創造していこうとしています。
本セッションでは、「テリトーリオ」と「ラグジュアリー」の専門家2人にご登壇いただき、丹後の未来について考えていきます。
GUEST
木村 純子氏(きむら じゅんこ)
法政大学経営学部教授
2012年9月から2014年8月までイタリアのヴェネツィア大学で客員教授を務める。神戸大学大学院博士課程、ニューヨーク州立大学修士課程修了。
研究テーマは地理的表示(GI)、農産物マーケティング、地域活性化。
現在の主な研究対象はEUの原産地呼称保護(PDO)と地理的表示保護(PGI)および2015年に施行された日本の地理的表示(GI)。農林水産省のGI登録申請に係る学識経験者委員会の総合検討委員。
主な業績
(2020)「酪農とSDGsとの関わりによる豊かな社会の実現」
『日本草地学会誌特集号』第66巻第2号, 111-115.
(2021)「イタリア農業の底力:テリトーリオに埋め込まれた農業活動による地域活性化」『イノベーション・マネジメント』法政大学イノベーション・マネジメント研究センター
安西 洋之 氏(あんざい ひろゆき)
モバイルクルーズ株式会社代表取締役
De-Tales Ltd.ディレクター
東京とミラノを拠点としたビジネスプランナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。また、ソーシャル・イノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。
著書に、『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社)。共著に、『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP 社)。訳書に、マンズィーニ『日々の政治』(BNN)。監修に、ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP 社)。
MODERATOR
北林 功
(一社)Design Week Kyoto実行委員会
COS KYOTO株式会社