ONLINE KOBO 佐藤喜代松商店 with ゲーテ・インスティトゥート京都

ゲーテ・インスティトゥート京都様との企画でオンライン工房 vol.4が開催され、今回オープンファクトリー参加社の佐藤喜代松商店にご協力いただき、おりんの工房現場とドイツ各地をZOOMで結び、作業の様子をお見せしながら交流しました。

佐藤喜代松商店は、京都で漆精製、漆製品の製造をしている工房さんで、漆の色々な可能性を広げ続ける漆スペシャリストです。
ドイツからは建築家やデザイナーが参加され、オンラインだからこそ近くに感じられる臨場感を見られ、参加者の皆さんは大変感動されていました。

ゲーテ・インスティトゥート京都

漆を塗った器具。中々金属に漆をのせることは難しい

今回のプログラムは、漆の歴史・使われてきた用途についての説明から始まり、漆の精製工程をオンラインでドイツの参加者に見学いただきました。

漆が何に使われてきたかの説明

実際に佐藤喜代松商店さんにある漆の木

実際に工房に行って、漆を精製している様子を見学しました。
また実際に蒔絵(まきえ:器の表面に細い筆を使って漆で絵を描き、その漆が固まらないうちに上から金の粉を蒔きつけて模様をあらわす技法)をしている様子を見てもらい、漆の性質・役割等の説明を受け、普段間近では見られない所を見せていただきました

蒔絵をしている様子

細い筆で漆を塗っています。

エレベーターに漆をぬる様子(左:エレベーター、右:図案)

漆を使った色々な製品を紹介してもらい、上記の様子はエレベーターに蒔絵をする一番初めの段階で、黒漆を塗って、銀粉をなすりつけている様子です。普段漆器などしか漆を使っているイメージがない参加者からはこういった金属のものにも漆が使える事に驚かれていました。(ちなみに納品は来年の5月だそうです。)

今回も参加者からたくさんの質問が飛び交い、まずは自分達が漆を扱う時漆にかぶれないか等の話から始まり、自動車やカメラ等の金属にのせる時の漆の性質について等、皆さん興味津々でした。漆を精製している工房自体が少ないので、参加者の方も大変貴重な機会となったというご意見もいただきました。

今後もDWKはオンラインオープンファクトリーに協力していきますので、乞うご期待ください。



ONLINE KOBOの様子は以下よりご覧いただけます。