2021.01.29
2020年8月末に開催したアイデアワークショップで選抜された3チームの現時点でのビジネスモデルを紹介いたします。
※詳細は変更になる可能性があります。
この3チームは、2021年2月28日の最終プレゼンテーションで発表し、いよいよ事業化に向けてスタートします!
ぜひ最終プレゼンテーションもご参加ください!
1.<ビジネスプラン「MEDERU」>
…工芸を取り巻く人々が自由に交流できるオンラインサロン
クリエイターであると同時に個人事業主である事の多い工芸作家は、作品作りの腕はもちろん、基本的には高価な工芸品の、PR・販売能力が求められます。しかしながら作品作りの傍らのPR・販売は容易ではなく、工芸作家の廃業は相次いでいます。更にコロナ禍による対面機会の喪失で、益々彼らの状況は厳しくなる事が予想されます。
そこで私たちは、工芸を取り巻く人々が自由に交流できるオンラインサロン「MEDERU」を開発運営します。
MEDERUはバーチャルな商店街のような作りで、 工芸作家/関係者/興味のある一般の方が参加可能です。工芸に興味のある方は工芸関連の対話を楽しむことができ、工芸作家は作品の販売はもちろん、交流を通じてPR方法等の気づきを得ることができます。主な収益源はサロン参加料、また売買発生時の販売マージンです。
本事業は本サロンを通じた工芸関係者のコミュニティを活用し、工芸関連の様々なサービスのプラットフォーマーとなることを目指します。
2.<ビジネスプラン「週末工芸」>
…工芸に日常性を組み合わせ、新しい工芸とのつながり方を提案 「工芸」に「日常性」を組み合わせ、新しい工芸とのつながりかたを提案する「週末工芸」はみんなで繋ぐ工芸の未来をテーマに工芸分野の課題を知り、その解決に関われる仕組み作りを目的としています。
様々な方法で「ものづくりをしたい人(担い手)」と「ものづくりをしている人(作り手)」をつなげ、特に自分の時間を工芸の未来に役立てたいという人に対して、ただ体験するだけのものづくりではなく、自分の生活を豊かにしながら工芸分野の課題解決に関わっていくカリキュラムを提供します。
また、作り手に対してはヒアリングを通して課題を知り、その解決に繋がる企画を作り上げます。例えば「ワークショップの企画や運営のための時間を作るのが難しい」、「自分の活動のPRをする方法が分からない」といった課題に対して、担い手同士や、作り手との繋がりを作り、継続的なものづくりを繰り返すことによって「体験以上、弟子入り未満」のユーザーを増やすことで、工芸全体の社会課題を解決していく企画です。
3.<ビジネスプラン「concra」(コンクラ)>
…ものを持ち寄るユーザーと工芸家がともに(con)作る(craft)
プロセスを経て持っているものをアップサイクルできるサービス
あなたの所有物と工芸との出会いから生まれる唯一無二のモノとストーリー
concraは、モノを持ち寄るユーザーと工芸家が共に(=Con)創る(=Craft)プロセスを経て、持っているモノをアップサイクルできるサービスです。そのままの形では使えなくなったモノ、大切な誰かから譲り受けたモノ…そんな捨てられるか使われないままになってしまうモノが、工芸の力で別の形に生まれ変わること(=ReCraft)そしてそれが、時代を超えて使われ続けること。concraが目指すのは、そんな営みが広がる世界です。
【サービスの仕組み】
自分の持っているモノをアップサイクルしたいユーザーは、コミュニティ型のオンラインサービスに登録します。ここにはキューザー/ナコーダー/工芸家という3タイプのプレイヤーが参加しています。創作のきっかけとなるユーザーの所有物は「キュー」、それを投げ込むユーザーは「キューザー(Cue+User)」と呼ばれます。様々な工芸の知識を持つ仲立ち役「ナコーダー」が、キューに合った工芸家とキューザーを繋げ、共創のプロセスが始まります。
運営するconcraは、ここで行われる創作プロセスをSNSなど複数のメディアで発信し、工芸×アップサイクル(=ReCraft)の面白さや価値を多くの人に伝える役割を果たします。また、ひとつのキューから複数個のリクラフト品が生まれる場合、キューザー自身が買い取る分以外に生まれた余剰のリクラフト品はECサイトで販売します。
依頼者でなくてもリクラフト品を気軽に購入できることで、より多くのユーザーのリクラフトへの興味を促します。コミュニティ型サービスの段階でリクラフトの方法論や作り手のネットワーク、サービスの認知度を拡げた先、誰でも気軽に持ち物を投稿してリクラフトできるプラットフォームを作ることがconcraの最終プランです。
※各チームのビジネスモデルの詳細は変更になる可能性があります。