クラフトソンは、様々な価値観を持つ人々のアイデアと京都の工芸文化・ものづくりが融合し
画期的なサービスやプロダクトを開発していくプロジェクトです。
今年のテーマは「積極的脱線!」
京都を舞台に2017年より毎年開催されているクラフトソン。 2021年のテーマは「積極的脱線-シテンを変える、ミライを変える」。今年度は工芸の持つ「地域性」をヒントに、未来の「ものづくり」のために必要な「仕組みのデザイン」を開催地である京都の多種多様なプレイヤーのみなさんと考えていきます!
|「積極的脱線」とは?
これまでに無い画期的なアイデアは、どの分野でも本流と少し外れたところできっかけが生まれ、多くの人が関わることで具体的なものへと変化してきました。
歴史のある京都で生まれ、育ってきた事業者は長い時間をかけ研ぎ澄まされた美意識と技術の粋である「工芸」の思想を持っています。その歴史を振り返ると、本流の中での小さな選択を繰り返しているうちに見えていなかった道、今では忘れられてしまった企業独自のポテンシャルの伝え方が見えてくるのではないでしょうか。「本流」から「積極的に」脱線していくことは「未知への挑戦」にほかなりません。
これまでの「当たり前」を疑い、地域文化に根付いた工芸から「仕組み」のヒントを見つけ、領域の異なるメンバーで、これまでに無いアイデアのタネとなるこれからの「ものづくりのイシュー」を導き出し、さまざまな価値観を持つ人々との対話を通して、京都の企業だからこそできるサーキュラーエコノミーの仕組み、ものづくり分野における価値の創出を考えるその一歩が、未来を変える大きな決断になると期待しています。
スケジュールの詳細は後日発表しますが、以下のような体験ができるプログラムを用意しています。
|京都の多種多様な工芸やモノづくりの世界にどっぷり浸かり、知的好奇心を引き出す
アイデアを考えるための知識として、ワークショップの中で京都の工芸、モノづくりのこれまでの歴史や取り組み・技術について情報をお知らせします。今年のクラフトソンでも工芸に関わる人とのアイデア出しや、インタビューなど予定しています。なかなか覗くことができなかった工芸やモノづくりの扉の先には連綿と培われてきた人の技術や知識、工夫が詰まった世界が広がっています。きっとあなたの好奇心に応えてくれる発見がたくさんあるはずです。
|多様なバックグラウンドを持つ人とのチームワークを体験し、違う価値観に出会う
今年のクラフトソンでも大切にしていることのひとつは、「思いがけない出会い」です。同じ京都でも生活をしているだけでは決して出会うことがなかった、違うバックグラウンドを持つ人や、持っている技術や知識がかぶらない人とチームを組んでいただく予定です。「アイデアの創出」という共通の目的に向かって共にワークを行う体験は、新しい価値観との出会いを意味します。時には少しだけ激しい議論をしてしまうこともあるかもしれませんが、新しいアイデアは異なる意見のぶつかり合いの中から生まれてくるもの。違いを楽しむことで、年齢も職種も超えた大切なメンバーに出会える場所になるはずです。
|新規事業の企画・立ち上げを経験し、自分の意外な一面を探る
プログラムは、ゴールではなくスタートです。ワークショップで生まれたアイデアは事業化を目指し、チームメンバーでブラッシュアップしていくことになります。その中できっと今まで自分が体験したことのない役割を果たすことや、会得した知識や技術だけでは乗り切れない場面があると思います。「自分では人を引っ張ることが苦手だと思っていた」「アイデアを出すってこんなに楽しかったなんて!」そういった意外な自分の一面にもぜひ出会ってみてください。
2021年9月26日(日)16:00〜20:00
オンライン(Zoom)
2021年10月2日(土)−3日(日)、9日(土)−10日(日)
オンライン(Zoom)/京都リサーチパーク
10/2(土) DAY1:10:00-18:30
10/3(日) DAY2:10:00-18:45
10/9(土) DAY3:10:00-18:00
10/10(日)DAY4:10:00-18:00
2021年11月7日(日)
FabCafe Kyoto & オンライン
※ワークショップ以降、最終プレゼンテーションに向けて、アドバイザー、メンターが課題やアイデアの事業化に向けて伴走支援します。
※アドバイザー、メンターの詳細は追って公開します。
2022年2月20日(日)
京都リサーチパーク10号館1F GOCONC & オンライン
ビジネスプランをプレゼンテーションします。
経営者、有識者、支援者、ゲストアドバイザーらが参加し、ビジネスの実現へ向けて走り出します。
・活動費の支給(※中間発表時の内容に応じた金額の支給を予定しています)
・製造業/工芸分野など、アイデアの具現化に必要な事業者の紹介
・アドバイザー、メンターからのアドバイス、事業化のサポート
モバイルクルーズ株式会社代表取締役、De-Tales Ltd.ディレクター
東京とミラノを拠点としたビジネスプランナー。欧州とアジアの企業間提携の提案、商品企画や販売戦略等に多数参画してきた。同時にデザイン分野との関わりも深い。2000年代からカーナビなどの電子機器インターフェースの欧州市場向けユーザビリティやローカリゼーションに関わり、デザインを通じた異文化理解の仕方「ローカリゼーションマップ」の啓蒙活動をはじめた。2017年、ベルガンティ『突破するデザイン』の監修に関与して以降、意味のイノベーションのエヴァンジェリストとして活動するなかで、現在はラグジュアリーの新しい意味を探索中。また、ソーシャル・イノベーションを促すデザイン文化についてもリサーチ中である。
【著作など】
<著書>『メイド・イン・イタリーはなぜ強いのか』(晶文社)、『世界の伸びている中小・ベンチャー企業は何を考えているのか?』、『イタリアで、福島は。』(以上、クロスメディア・パブリッシング)、『ヨーロッパの目、日本の目』(日本評論社) <共著>『デザインの次に来るもの』(クロスメディア・パブリッシング)、『「マルちゃん」はなぜメキシコの国民食になったのか?』(日経BP 社)。<訳書>マンズィーニ『日々の政治』(BNN)。<監修>ベルガンティ『突破するデザイン』(日経BP 社)
ハーチ株式会社 代表取締役、「IDEAS FOR GOOD」創刊者
1985年生まれ。東京大学卒業後、リクルートエージェントを経て、サステナビリティ専門メディアの立ち上げ、大企業向けCSRコンテンツの制作などに従事。2015年12月にHarch Inc.を創業。翌年12月、世界のソーシャルグッドなアイデアマガジン「IDEAS FOR GOOD」を創刊。2020年に第一回ジャーナリズムXアワード受賞。現在は企業のサステナビリティを支援する「IDEAS FOR GOOD Business Design Lab」、サーキュラ―エコノミー専門メディア「Circular Economy Hub」、横浜市のサーキュラーエコノミープラットフォーム「Circular Yokohama」など複数事業を展開。英国CMI認定サステナビリティ(CSR)プラクティショナー。
地方独立行政法人京都市産業技術研究所 主席研究員
1975年生まれ 函館市出身
金沢美術工芸大学 工業デザイン専攻 卒業
プロダクトデザイナー喜多俊之氏に師事。ロボット・家具などのプロダクトデザインを担当
デザインへの科学的アプローチの必要性を痛感し、中京大学大学院 情報科学部 認知科学科 博士課程前期修了
京都市産業技術研究所デザインチームにて、主に地場産業のデザインにあたる。
専門分野 プロダクトデザイン・伝統工芸品デザイン(おもに漆器・陶磁器)
土御門仏所 仏師
1973年埼玉県生まれ。
1996年に勤めていた一般企業より退職し仏師の道へ。
2012年に独立し、現在まで京都を拠点に数多くの仏像の彫刻・修復を行いながら、Design Week Kyotoへの参加や1日体験教室の実施など制作の現場を公開・発信する活動もしている。
2018年に龍岸寺にて開催された『超十夜祭』ではガチャ仏さまの原型制作やドローン仏さまの飛行を行い、伝統に囚われない仏様のあり方を示した。
https://miurabutsuzo.com/
株式会社キャステム 新規事業本部 IRON FACTORY 課長
1974年広島県福山市生まれ。
ロストワックスとMIMという不思議な製法に魅力を感じ1995年4月に株式会社キャステムの金型製作部門に入社。
直後にフィリピン工場の操業という大事業が開始され、移管する金型約1500点のメンテナンスをまかされる。その後、フィリピン工場、タイ工場での金型部門の起ち上げに携わり、約20年間金型部門の職長を務める。
2015年より1台の卓上プリンタと部下1名とともに現職に就き、2018年に開設した京都のものづくりスペース「LiQ」の責任者を務める。
株式会社fog 代表取締役
ニューヨークにて新聞社、EdTechでの海外戦略、編集&ライティング業を経て、2015年に帰国。 日本における食の安全や環境面での取組みの必要性を感じ、100BANCH入居プロジェクトとしてフードロスを考える各種企画やワークショップ開発を実施後、サーキュラーエコノミーの実現を目的としたデザインコンサルティン会社、株式会社fogを創業。「循環をつくる会社」として、サーキュラーエコノミー及び循環型社会の実装を、人材・組織開発から行う。
(略歴)
1987年、仙台生まれ。2006年に渡米し、2011年に米ボストンSuffolk University国際政治学部・社会学部卒業。そのニューヨークに拠点を移す。2011年 日経新聞アメリカ支社入社
2012年 朝日ネットアメリカ支社入社
2015年 日本に帰国、Ultra Super New株式会社に入社。
2016年 ヴィーガンカフェ&コミュニティ拠点「みせるま」創設
2017年 フードロス啓蒙ワークショップでパナソニックが主催するU35アクセサレーションプログラム100BANCH入居
2019年 株式会社fog創業、現在に至る。
現在蔵前に循環をテーマにした拠点を準備中。
(講演歴)
2019年10月 Social Innovation Japan主催「Women inSustainability」
2020年10月 武蔵野美術大学政策デザインラボ主催「サーキュラーエコノミーとデザイン」
2021年3月 鹿児島市薩摩川内市主催「サーキュラーデザインシンポジウム」
2021年4月 京都大学学び舎
その他企業向け講座講師など多数
◯ 自分の魅力やポテンシャルを引き出す方法を見つけたい人
◯ さまざまな視点を知り、新規事業のヒントを見つけたい人
◯ 自社製品や技術について、通常の用途と異なる活用方法を探したい人
◯ 点をつなげて「線(つながりのあるアイデア)」を見つけたい人
◯ 未来につながる新しいビジネスを創り出したい人
|募集人数:30名
|参加費:無料
|参加に必要な環境
|応募時提出物
クラフトソン参加にあたり、下記のWebサイトの記事を各自読んでいただくようお願いします。
いずれもワークの内容につながるテーマの記事となっております。
【サーキュラーエコノミー】
1.From Linear to Circular
2.無駄を富に変える:サーキュラー・エコノミーで競争優位性を確立する
【「工芸」論】
1:工芸とは。ことばの意味と、歴史・現在・未来
2:「矛盾の発見」から始まる伝統産業のリデザイン
3:日本工芸産地協会
【意味のイノベーション】
1:SankeiBiz _安西洋之
2:「意味のイノベーション」の権威が説く、日本への処方箋
【ビジネスモデルのデザイン】
1.ビジネスモデル2.0
https://note.com/tck/n/n95812964bcbb
◎参考図書
合わせて参考となる図書も掲載します。
より深くテーマのことを知っておきたい方はお時間許せば、ご購入・事前インプットいただければと思います。
【サーキュラー エコノミー 】
1:サーキュラーエコノミー: 循環経済がビジネスを変える
2:サーキュラー・エコノミー・ハンドブック 競争優位を実現する
3:サーキュラーエコノミー実践: オランダに探るビジネスモデル
【「工芸」論】
1:「生活工芸」の時代
2:サヨナラ、民芸。こんにちは、民藝。
3:二十一世紀民藝
【意味のイノベーション】
1:デザインの次に来るもの
2:デザイン・ドリブン・イノベーション
3:ひとりの妄想で未来は変わる VISION DRIVEN INNOVATION
参加される際は、下記リンクの応募規約をご了承の上ご参加ください。ご応募をもって、本規約に同意したものといたします。
▶応募規約