ALL KYOTO FES に DWK が登場!

2022年9月11日、グランフロント大阪で、京都と関わりたい人や京都への移住希望者と、府内地域で活躍する人との関係づくりを行い、京都府内各地を訪れるきっかけを創出することを目的としたイベント「ALL KYOTO FES」が開催されました。DESIGN WEEK KYOTO もブース出展し、DWK の OPEN HOUSE 参加企業とDWK 代表 北林功によるトークセッションなども開催しました。

ALL KYOTO FES

日本を代表するものづくりの街、京都。

観光や文化的な印象が強い京都ですが、実は日本を代表する「モノづくりの街」でもあります。工芸、町工場、ハイテク産業など、様々な分野のものづくりが行われ、職人魂・研究開発魂・ベンチャースピリッツといったものづくりの精神が、根付いてきた地域なのです。

今回は、京都のモノづくり企業で活躍されている様々なジャンルの5名の方に登壇いただき、どんな仕事を、どんな人が、どのような思いで行っているのかについて語っていただくトークセッションを実施しました。  

登壇メンバー

もりさん 山田 由英さん (京都 / 丹後)

西陣織の中でも、雛人形の着物生地に使われるような、金襴(きんらん)生地を織っている会社。
伝統の中に現代エッセンスをプラスした、昔ながらの伝統的手法で織られているけどどこか新しい、金襴生地やその生地を使った小物も企画・販売されています。8年前、とあるきっかけで、もりさんに入社された山田さん。まるで水を得た魚のように、生き生きと金襴を広めるお仕事をされている彼女の想いが語られました。

京都エンジョイファーム 谷村 岳志さん (亀岡)

亀岡で野菜を作られている京都エンジョイファームの谷村岳志さん。大学卒業後5年間、名古屋でサラリーマンとして働いた後、地元・亀岡に戻り新規就農で農業をスタート。現在は、野菜の美味しさを伝えるべく、珍しい野菜も作りながら、亀岡駅前では採りたて野菜の美味しさを直に伝えられるレストランも経営しています。引きこもりがちな方へ気分転換として農作業の仕事を提案したり、週末だけ亀岡に滞在しながら農業を行うといったような、新しい働き方も追求しているファームです。

森林堂 森 真琴さん(京都)

インクジェットプリンターを使用し、反物の世界に新しい世界を広げている森林堂の森真琴さん。
斬新なオリジナル柄のデザインも手掛け、若者が思わず着たくなるような着物づくりや、インテリアとして活躍するような生地づくりを行っておられます。良い意味で想像を絶する、新しい着物の世界が森林堂の技術によって広がっています。

ナンゴー 奥野 英子さん(宇治)

宇治で金属の切削加工を行うナンゴーで、営業や広報などの幅広いお仕事をされている奥野英子さん。奥野さんの合言葉は「なんかしょう!」。 今回のトークセッションでは、DWKにナンゴーさんが参加されて以降、奥野さんの「なんかしょう!」がきっかけで、どんどん広がっていった様々なコラボレーションの動きについて語ってもらいました。主体的に様々な人との交流を楽しみながら、自社の持っている技術が貢献できること、活かせることを考え、周りの方を巻き込み、一つひとつ形にされていく奥野さんの、パワフルで熱い想いを聞いてみてください。

田中直染料店 田中 直輔さん (京都)

京都市内でアマチュアの方や学生、染色教室などあらゆる人を対象に、小分けの染料や、染色にまつわるあらゆる道具を販売する田中直染料店。創業なんと1733年、現在9代目を務めるのが田中直輔さんです。今年で創業から289年目となる会社のこれまでの歴史と、これからの展望についてお話いただきました。新しい目線でこれからの染めの世界が続いて広がっていく…そんなことを思わせるお話でした。一見敷居が高いと思ってしまうかもしれませんが、むしろ真逆を行く田中さんのオープンなトークが印象的でした。

登壇者・参加スタッフの声

とても楽しいイベントでした! 学生さんがトークを聞きにきてくれて、とても真剣に話を聞いてくれていたのが印象的で嬉しかったです。ご参加いただいた方から、とても鋭い質問をいただき、私自身も考える良いきっかけになりました。
(山田由英 / もりさん)
以前から気になっていた、京都のクラフトビールを作られてる方や農家さんとの出会いがあったのが良かったです! 次は今開発中の、野菜を使った加工品を持って、参加したいなと感じました。
(谷村岳志 / 京都エンジョイファーム)
会場には、京都の各市町のPRブースや、移住相談、就職相談、名産品の販売もあり、大阪で開催されたにも関わらず、京都に居るような錯覚に陥りました。”ALL KYOTO FES” ということで、来場される方の目的は何か。DWKとして、どうしたら京都の産業としての魅力を伝えることができるのだろうと思い、会場に立っていました。ご自身の興味のあるブースに立ち寄るついでにDWKのブースを見ていただくことが多かったのは事実ですが、その「ついで」が大きく、そこから興味を持ってもらう。そこから各社の技術が広がっていくように思います。
(西野理恵 / DWK スタッフ)

ALL KYOTO FES イベント概要

日時
2022年9月11日(日)11~17時
会場
グランフロント大阪 北館 地下2階
主催
京都府