CRAFTTHON 2019

THEMEテーマ

宇治の工芸「京くみひも」と仏具「おりん」を用いた画期的なプロダクトを生み出す!

日本各地から集まった多種多様なクリエイターらがアイデアを出し合い、京都の工芸と融合した画期的なプロダクトを開発していくプロジェクト。それが「クラフト」×「ハッカソン」=「クラフトソン」です。
3回目を迎える2019年は宇治のモノづくりである「京くみひも」、そして仏具「おりん」がテーマ。担い手である職人と一緒に、新たなプロダクトを生み出していきましょう!

SPEAKER登壇者

  • 八田 俊(ハッタ シュン)

    昇苑くみひも

    <プロフィール>
    1983年 京都市に生まれる。
    2006年 近畿大学経済学部経済学科卒業
    2011年 大学卒業後様々な活動を通じてものづくりに触れ合い、昇苑くみひもに入社。職人として主に製紐機による組紐の製造や撚房の製造に携わる。
    2015年 営業部に所属し、現場と営業の両立を目指す。職人として得た知識を元に、新たな製品の提案や紐の開発などを行う。

    <八田さんからのメッセージ>
    紐は我々の生活にとても身近な存在であり、時代ごとに重要な役割を担い続けてきました。結び飾り・刀の下げ緒・縅糸・帯締めなど、日本人は紐のもつ機能に美意識を見出し、また紐そのものの装飾性を高めてきたのです。物が溢れる現代において、紐の担う次の役割を私たちは探し、提案し続けています。クラフトソン2019に参加することで、紐の持つ魅力と機能を素敵なアイデアとして形に出来る事を楽しみにしています。

    https://www.showen.co.jp/

  • 南條 和哉(ナンジョウ カズヤ)

    南條工房

    <プロフィール>
    1979年 京都市太秦に生まれる。幼少の頃から高校卒業までは水泳一筋に打ち込む。
    1997年 京都西高等学校(現京都外大西高等学校)卒業。
    1997年 飲食店に就職。好きだった料理の道を目指し、和食、イタリアン、カリフォルニアキュイジーヌ、婚礼料理などを学ぶ。
    2003年 転職。当時の彼女(現在の妻)の家業である鳴物神仏具製造に興味を持ち、有限会社南條工房に入社する。伝統の鋳造・加工技術の習得に努め、現在17年目。
    2011年 「京もの認定工芸士」認定。それを機に新しい「おりん」のかたちを考え始める。仏壇、仏具の在り方が変化していく中、現代のライフスタイルにあった「おりん」を模索中。
    2019年 佐波理製鳴物製品のブランド「LinNe」を立ち上げる。

    <南條さんからのメッセージ>
    当工房が受け継ぐ伝統技術は、佐波理製の鳴物独特の良さを引き出す音色を作るための技術です。しかし、佐波理製の神仏具鳴物のことを知る方はとても少なく、音色を聴いたことがない方がほとんどかもしれません。佐波理製の鳴物ならでは特徴を活かした商品開発をする事で、たくさんの人に佐波理の美しい音色を知っていただきたいと、クラフトソン2019に参加しました。佐波理の音色が、日々の生活に取り入れられるような素敵なアイデアが生まれることを楽しみにしています。

    http://linne-orin.com/

MENTOR審査員(メンター)

  • 木下 浩佑(キノシタ コウスケ)

    株式会社ロフトワーク MTRL KYOTO/FabCafe Kyoto マネージャー

    <プロフィール>
    2015年 株式会社ロフトワークに入社し、MTRL KYOTOでは立ち上げフェーズから継続して店舗サービスのマネジメントと企画に携わる。地域や専門領域を超えて交流や創発を促す“媒体”であることをモットーに活動中。

    <木下さんからのメッセージ>
    長い歴史の中で磨かれてきた工芸の技は、現在そして未来のものづくりにおいてむしろ“新しい”テクノロジーとして大きな可能性を持っていると感じています。三人寄れば文殊の知恵。アイデアの交換と共有、試作と評価からどんなプロダクトが生まれるか、期待が高まります。

    https://mtrl.com/kyoto/

  • 竹口 尚樹(タケグチ ナオキ)

    京都信用金庫 理事 価値創造本部副本部長 兼 企業成長推進部長

    <プロフィール>
    1990年に京都信用金庫に入庫。2002年に支店長就任。現在は地域企業の創業から承継まで一貫して支援を行う、企業成長推進部部長を務める。

    <竹口さんからのメッセージ>
    京都の工芸産業を活かして新たな価値を創出するクラフトソンは、京都に本店を構える金融機関に勤める者として非常に興味があります。宇治の「紐」と「おりん」が、皆様のクリエイティブなアイデアと出会うことで、どのようなイノベーションが生まれるのか、楽しみにしています。

  • 菊地 凌輔(キクチ リョウスケ)

    株式会社マクアケ関西支社 西日本事業部 事業部長

    <プロフィール>
    2015年1月 株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(現・株式会社マクアケ)関西支社の立ち上げに貢献。現在は西日本事業部長に就任。

    <菊地さんからのメッセージ>
    Makuakeは“生まれるべきものが生まれ、広がるべきものが広がり、残るべきものが残る世界の実現”を目指し事業を運営しています。京都の伝統技術を皆さんのアイデアで新しい形として生み出し、広げ、残していきましょう!

FINALIST最優秀賞

京くみひもを用いた”見せる”女性下着「彩り姫」

魅せる肩ひもでもう恥ずかしくない。 上品な美しさを纏うインナー「彩り姫」

女性が首回りの開いた服や、肩を出す服を着たいと思う時、気になるのがブラひもです。「見えてもいいブラひもに変える」方法もありますが、世の中に出回っているのは下着っぽいもの ・ギャルっぽいもの・蒸れるもの等しかなく...そこでチームが考えたアイデアは京くみひもを用いた”見せる”女性下着「彩り姫」でした。
これは、上品・上質な“魅せる肩ひもつきインナー”で快適で美しく、自分に自信を持てる一日を贈るよう考えられ、またクラフトソンの舞台となった宇治の歴史、源氏物語からインスピレーションを受け、配色も源氏物語の登場人物に合わせ、「橋姫」の巻に登場する数々の女性をイメージした紫、「橋姫」の舞台となる宇治橋の掛かる宇治川の青緑、宇治の紅葉の赤など、考えました。

https://www.makuake.com/project/ayari_hime/

“伝統”と‟音”を身に着ける「LINK」

佐波理おりんで作られたアクセサリー

「LINK」は“佐波理製のおりん”で作られたネックレスです。
佐波理製*のおりんはとても音色が良く、佐波理おりん独特の透き通る音をいつでも体感することができるよう、今回チームはアクセサリーとしてアイデアを考えました。
*佐波理とは
古くは正倉院宝物にも使われた合金で、音色とその余韻を良くするために銅と錫を限界まで配合しています。

https://www.makuake.com/project/sahari_uji/